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【書評】お金を稼ぐことの普遍的な考え:「億を稼ぐ人の考え方」【レビュー/要約/感想】

【書評】お金を稼ぐことの普遍的な考え:「億を稼ぐ人の考え方」【レビュー/要約/感想】
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【お金を稼ぐことの普遍的な考え方】

無尽蔵にお金生み出し続けるための33の「常識、働き方、お金、人間関係、生き方」の思考と習慣について著者の実体験を元に書かれている。

本書はお金を稼ぐことの小手先のテクニックは書かれていなく、一生かけて使える普遍的なマインドについて学ぶことができる本です。

本記事は以下4つで構成されています

  1. 書籍の紹介文
  2. 15個の要約(抜粋)ポイント
  3. 3つの深堀りポイント
  4. まとめ
目次

億を稼ぐ人の考え方:紹介文

著:中野 祐治
¥1,260 (2024/03/16 11:44時点 | Amazon調べ)

元々は裕福どころか、親が夜逃げして借金取りが自宅へお仕掛けてくるような環境だった中野裕治氏。

彼がどのようにして1億円以上稼げるようになったかについて、著者の実体験を元に書かれています。

そしてその内容は、小手先のテクニックではなく、考え方の本質について述べられています。

本書で書かれている大事な点をまとめると

  • 時間切り売りの労働者ではなく、ビジネスオーナーになれ
  • コミュニティ内(仲間内)でお金を回すと皆豊かになれる
  • 常識や刷り込みにのまれないようにする

本書で書かれていることは、1億円以上稼いでいる人の考えなので、僕ら一般市民が全てを真似することは難しいでしょう。

自分に取り入れるところと、切り捨てる箇所を考えながら読み進めていくと、学びが深まると思います。

本書は

  • 1億円以上稼いでいる人の考えを知りたい
  • どのようにしたらお金持ちになれるのか
  • 今の自分の状況を少しでも変えたい

と考えている人に是非読んで欲しい一冊です。

【要約】億を稼ぐ人の考え方:15個の抜粋ポイント

インフレ誘導も実は国の借金返済を目論んでのこと。お金をガンガン刷って円安にし物価を上げお金の価値を下げる。お金の価値が下がるということは、借金の額も下がると言うこと。

「持ち家は資産」という常識も作られたもの。資産とは持っているとお金が増えるものであり、負債とは持っているとお金が減っていくもの。
つまり持ち家も車も自分で使っている限り負債である。

家や車など買った瞬間から値段が落ちていくものに対し、長期ローンを組んで莫大な借金をするのどうか。

世の中には4つの働き方がある
・従業員(サラリーマン)
・自営業者
・ビジネスオーナー
・投資家

高給取りであるエリートサラリーマンや、プロスポーツ選手も、従業員や自営業者の人々である。彼らがやっていることはどこまでいっても「時間の切り売り」です。怪我などしたら収入が止まってしまいます。

ビジネスオーナーは自分がいなくてもお金が生まれてくるような「仕組み」を持っています。その仕組みを上手く回すために優秀な人材を集め、自分の周りを固めるのです。

あなたが経済的にも時間的にも自由になりたいのであれば、まずはビジネスオーナーになることです。

サラリーマンを辞めるべきだとは言っていません。サラリーマンをしながら将来のためにビジネスオーナーに向けて動いてほしいのです。

世の中には、真似してうまくいっているもののほうが断然多いということです。人生はカンニングOK、真似しても良いデストなのです。

仕事は「何をやるか」ではなく「誰とやるか」
食事は「何を食べるか」ではなく「誰と食べるか」
旅行も「どこへ行くか」ではなく「誰と行くか」
誰とチームを組んで仕事をしていくのかが大事なのです。

友人、仲間などの自分のコミュニティに使ったお金はコミュニティ内を循環して、いずれ大きくなって戻ってくる。
(友人の居酒屋、マーケティング会社、アパレルなど)

投資の中でも一つだけノーリスク、ハイリターンの投資がある。それは自己投資。

本を読めば他人の経験や知識を学ぶことができるのに、それを活用しないで、自分で道を切り拓こうとするのは、人生の遠回りをしているのに等しい。

偉人と呼ばれた人たちは皆、普通の人です。ただ、彼らには「失敗を積み重ねていけば、成功する」という信念があるのです。

実家なんて秒で飛び出せ。実家は不健全な堕落スポットであり「生きる力」が失われる場所です。

【深堀り】億を稼ぐ人の考え方:3つの深堀り・考察ポイント

資産と負債を理解すること。持ち家は負債

「持ち家は資産」という常識も作られたもの。資産とは持っているとお金が増えるものであり、負債とは持っているとお金が減っていくもの。

つまり持ち家も車も自分で使っている限り負債である。

「金持ち父さん貧乏父さん」でも述べられていますが、持ち家や車は資産か負債かでいうと負債です。

「自分が」使い、持っていることでお金が生まれることは無く、それどころか維持費としてお金が出ていきます。

もちろん賃貸で貸し出したり、レンタカー事業をしているのなら、家や車は資産になりえますが、これらをしている人は多くないでしょう。

そのため、ほとんどの場合で持ち家や車は負債になります。

ただ、著者は持ち家が経済的に考えると負債と理解した上で、家を購入しています。しかも2億円の新築戸建だそうです。

同じく実業家の奥さんが強く持ち家を買うことを望んだそうで、その望みを叶えてあげたかったためです。

経済的合理性で言うと持ち家は買わないほうが良いのですが、人間は感情の生き物。

欲しいものは欲しいし、それ(家)があることが”豊かな人生を生きるために必要なら”購入することも良いでしょう。

ただ著者は感情を加味して欲しいなら家を買うことは止めていませんが、購入する場合は、「全額現金購入や数年以内に返せるだけのローンを組むこと」を推奨しています。

つまりいくら欲しかったとしても、35年超長期ローンを組むことには反対しています。

超長期ローンを組むことは僕も反対です。

35年後の未来など全く想像できません。仕事もどうなっているか分かりません。

スマートフォンが普及し始めたのだって、まだ10年も経っていません。
(2012年頃に多くの層にスマートフォン普及)

たった10年だけで世界は大きく変わります。

なのに「今から」35年間もローンを組むのは正気とは思えません。

今までは世界の成長スピードが早くなかったから35年ローンを組んでも問題は少なかったのかも知れませんが、これからはそうではありません。

たった10年で世界が大きく変わる現代では、35年ローンを組むことは辞めたほうが良いと考えています。

仕組みを持つことでビジネスオーナーになる

ビジネスオーナーは自分がいなくてもお金が生まれてくるような「仕組み」を持っています。

その仕組みを上手く回すために優秀な人材を集め、自分の周りを固めるのです。

  • 医師
  • 弁護士
  • エンジニア
  • タクシー運転手

得られる収入の金額に差こそありますが、これらは全て「自分の時間を切り売り」することでしかお金を得ることができない仕事と定義されています。

なにかの理由で自分が働けなくなった瞬間に、収入がストップする。

これではいくら時間の切り売りで高収入を得ていても安心することはできませんよね。

僕は実は潰瘍性大腸炎という病気を抱えているので、この感覚はとても良く分かります。

自分が入院したら。
会社を辞めざるおえない状況になったら。

一体どうなるのか。答えは収入が途絶えて貯金を食いつぶし、貯金がなくなったら生活が破綻です。

そんな状況を避けるためには、ビジネスオーナーになり、自分がいなくてもお金が生まれてくるような「仕組み」を作ることが大切だと本書では述べられています。

その仕組みを上手く回すために優秀な人材を集め、自分の周りを固める。

ビジネスオーナーになることで、自分が病気になったとしても、何かの理由で自分がいなくてもお金が発生し続けることができます。

個人的にはサラリーマンであっても、リモートワークが可能な職業(エンジニア、デザイナーなど)なら自分が病気になり入院していても意識さえあれば働くことができるので、

  1. リモートワーク可能な職業のサラリーマン
  2. ビジネスオーナー(個人事業主含む)
  3. 投資家

この順番で目指していくのが良いかと考えています。

なお、投資家も自分が働かなくてもお金が生まれるという点では同じですが、僕たち一般庶民は現時点で莫大なお金を持ってはいません。

なのでまずはビジネスオーナー(個人事業主も含め)を目指し、その次に投資家を目指すのが良いと述べられています。

すぐに実家を出ろ!

実家なんて秒で飛び出せ。

実家は不健全な堕落スポットであり「生きる力」が失われる場所です。

言っていることはとても良く分かります。

ただ、僕はこの考えには賛同できません。

実家にいるとだらけたり、甘えてしまい生きるチカラが失われやすい「傾向」にはあります。

ただそれって人によるとしか言えなくないですか?

実家暮らしでもちゃんとしている人はちゃんとしているし、逆に一人暮らしでもだらしない人はだらしないです。

実家にいる一番のメリットはお金の心配をする必要がないこと。つまりセーフティネットがあることです。

例えばインターネットを使って起業をするとして、一人暮らしであれば住まいの家賃がかかります。起業して短期間で成果を出さなくてはいけません。

しかし実家にいれば住む家賃はかかりません。

起業において短期的な儲けに走らず、ゆっくり腰を据えて取り組むことができるのは大きなメリット。

もちろん、一人暮らしで早急に成果を上げなくてはいけないという状況だからこそ本気になれるという考えも理解できますが、「背水の陣」的な発送は個人的には好きではありません。

「背水の陣」のような考えは好きではありません

そして別に起業などを考えていない人にとっても、実家にいればお金が貯まります。

その貯まったお金を

  • 勉強など自己投資
  • 株式など金融資産に投資
  • 新しいコミュニティに参加
  • いつか勝負をかけるために貯金をする

などに使用していれば、問題ないと考えています。

ただし実家にいて浮いたお金を、全部飲み会などに使って散財することはダメです!

お金が浮いた分、有意義に使わなくては意味がありませんし、無駄金に使っていたら金銭感覚がおかしくなりいざ一人暮らしした時に生活が成り立たなくなります。

このようにいくつか注意するべき点はあるものの、実家にいることもメリットはたくさんあると考えています。

著者は「実家はすぐに出ろ!」と背水の陣的な考えをしていましたが、あなたはどう思いますか?

どっちが正解などは無いと思うので、自分自身の考えに従って良いでしょう。

まとめ:1代で億を稼ぐ人になった著者

著:中野 祐治
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起業家一族でもなく、一世代で1億円以上稼ぐようになった人の話や考えを聞く機会は中々無いためとても参考になる点もありました。

  • 医者だろうとタクシー運転手だろうと「自分の時間の切り売り」という点では一緒だ
  • 自分がいなくてもお金を生むビジネスオーナーになれ
  • 資産と負債の違いを理解しろ

などなどが述べられており、これらを理解しやすいように補足説明や、著者の意見を肉付けしています。

自分にとって有益と思うところは真似をして、そうでないところは「そういう考えもあるんだな」くらいで受け止めましょう。

ちなみに本書では、メンター(師匠)を決め、その人のことを信じて盲信してやりきれ!と述べられている箇所もありますが、個人的には疑問です。

その相手が信頼に値す人かどうか分かりませんし、やはり自分の頭で考え続けることは大雪だと僕は思います。

本書は

  • 1億円以上稼いでいる人の考えを知りたい
  • どのようにしたらお金持ちになれるのか
  • 今の自分の状況を少しでも変えたい

このように考えている人に是非読んで欲しい一冊です。

著:中野 祐治
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